Twitter(X)のクリック課金(CPC)広告ではクリック率を下げた方がインプレッションが増える?
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結論 増えない可能性が高い
Twitter(現X)の広告を運用していると、こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
「クリック課金(CPC)広告なら、クリックされなければ課金されない。だったら、あえてクリック率(CTR)を下げた方が表示回数(インプレッション)が増えるのでは?」
一見、合理的に思えるこの戦略ですが、実際のX広告のアルゴリズムではうまくいかないことが多いです。この記事では、その理由とCPC広告で本当に成果を出すための戦略について解説します。
CTRを下げる戦略は逆効果になる可能性が高い
X広告は、単純に「クリックされなければ無料で露出できる」という仕組みではありません。
クリック率が低い広告は、次のようなネガティブな評価を受けます:
- 「ユーザーから興味を持たれていない」と判断される
- 広告の品質スコアが低下する
- 広告単価(CPM・CPC)が上昇する
- 表示回数そのものも減る可能性がある
つまり、無理にCTRを下げてインプレッションだけを稼ごうとする戦略は、 むしろ広告配信効率を悪化させることがあるのです。
X広告のアルゴリズムが重視しているポイント
X広告の配信最適化では、以下のような指標が総合的に見られます:
- クリック率(CTR)
- エンゲージメント(いいね、リポスト、保存など)
- リンク先ページ(LP)の読み込み速度や離脱率
- ユーザー体験(ネガティブフィードバックの有無)
広告が「ユーザーにとって価値がある」と判断されると、 表示回数が増えたり、入札単価が下がったりといったメリットがあります。
CPC広告で成果を出すための戦略
1. 無駄クリックを減らすコピー設計
「とりあえず押してみた」というクリックを防ぐために、広告コピーではあえてターゲットを絞り込む表現を使いましょう。
例:
- 「〇〇な人だけ読んでください」
- 「△△に悩んでいる方へ」
これにより、クリックしたユーザーのコンバージョン率(CVR)も高くなります。
2. LP(ランディングページ)の最適化
CPC広告では、クリックの先でどれだけCV(購入や登録など)につながるかが最重要です。
- 読み込み速度
- ファーストビューの説得力
- CTA(顧客の特定の行動の促進要素)のわかりやすさ
これらを改善することで、クリック単価以上の価値を引き出すことができます。
3. 明確なターゲティング
CTR(クリック率)やCVR(成果がでた割合)が高い広告は、X広告アルゴリズムでも「質の高い広告」として評価され、より多くのユーザーに届くようになります。
ターゲットユーザーを明確にし、その層だけに刺さる内容で勝負しましょう。
まとめ
観点 | 評価 |
---|---|
クリック率を下げて表示だけ稼ぐ戦略 | ❌ 逆効果の可能性あり |
ターゲットを絞って有益なクリックを得る | ✅ 有効 |
ランデングページでCV(目的達成)を最大化する | ✅ CPC広告では最重要 |
CPC広告では「クリックされないようにする」ではなく、 「本当に欲しいユーザーだけがクリックするような設計」が鍵です。
広告費を無駄にせず、ROAS(広告費対効果)を最大化したい方は、 この考え方をぜひ実践するべきでしょう。
CPC広告の考察
広告の質が低いと単価が上がるのは、質の高い広告を出している企業を優遇することでプラットフォーム側に利益をもたらすためだと考えられる。
というのも広告を表示できる量には限りがあり、無駄に表示されると効率がよくありません。
また、プラットフォームには絶えず広告が掲載されており、質の低い広告を出す会社より、広告費を多く払ってくれる企業、つまり良い広告が打てていて儲かっている会社を優遇する方がプラットフォームの利益になるからであると考えられる。
プラットフォームと広告出稿者にとってウィンウィンになるような広告を目指すといいのでは?