Stripe Connectとは?マーケットプレイスやプラットフォーム構築に必須の決済システム
ネットで複数の出品者やサービス提供者をつなぐ「マーケットプレイス型ビジネス」や「プラットフォーム運営」が注目されています。
こうしたビジネスで重要になるのが、売上の自動分配・管理機能。それを実現するのが、**Stripe Connect(ストライプ・コネクト)**です。
この記事では、Stripe Connectの仕組みや導入のメリット、利用例、注意点までをわかりやすく解説します。
Contents
Stripe Connectとは?
Stripe Connectは、Stripeが提供するプラットフォーム向けの決済機能拡張サービスです。
複数の販売者・受注者がいるサービスにおいて、売上の受け取り、手数料の控除、報酬の分配といった複雑なお金の流れを自動で処理してくれる仕組みです。
Uber、Lyft、Shopify、Kickstarterなど、世界中のプラットフォーム型サービスがConnectを活用しています。
どんな時に使うの?
Stripe Connectは、以下のようなビジネスモデルで活躍します:
- CtoCマーケットプレイス(例:フリマアプリ、ハンドメイド販売)
- プラットフォーム型サービス(例:講師マッチング、スキルシェア)
- 仲介型ビジネス(例:委託販売、受発注仲介)
- 配車・配送・フードデリバリーなどの中間手数料型サービス
つまり、「誰かがサービスを提供し、それを他の誰かが購入する」ビジネスすべてに適しています。
Stripe Connectの主な機能
1. 売上の分配(Revenue Splitting)
販売者やサービス提供者に対し、売上を自動的に振り分けることができます。プラットフォーム運営者は、その中から手数料(マージン)を自動で控除することが可能です。
2. アカウント管理(Connected Accounts)
販売者やサービス提供者に対して、Stripeアカウントを発行・連携させることができます。これにより、個人ごとの売上管理や入金処理が自動化されます。
3. カスタマイズ性の高いUI/UX
支払い画面、出金設定画面、アカウント登録画面などを、自社ブランドに合わせてカスタマイズできます。
アカウントの種類
Stripe Connectでは、以下の3種類の接続アカウントが用意されています:
- Standard:Stripeが用意したUIを使用。導入は簡単だが柔軟性は少ない。
- Express:ある程度カスタマイズ可能で、簡単な操作で導入できる。中間的な選択肢。
- Custom:UI/UXを完全に自社側でコントロール。開発工数は多いが、最も柔軟。
開発リソースや事業規模に応じて、適した方式を選ぶことが重要です。
Stripe Connectのメリット
- 複雑な決済処理を簡素化:分配や送金などの業務を全自動化できます。
- グローバル対応:世界中の販売者・購入者に対応でき、越境マーケットプレイスも可能。
- 透明性の高い取引管理:誰がいくら売上を受け取ったか、すべて記録・レポート化。
- コンプライアンスもカバー:本人確認(KYC)や送金規制などもStripe側が対応。
導入にかかる費用
Stripe Connect自体には初期費用や月額料金はかかりません。ただし、通常の決済手数料に加え、以下のような追加手数料があります(日本の場合):
- 決済ごとの基本手数料(例:3.6% + 40円)
- 分配や出金ごとの手数料(アカウント種類によって変動)
詳細な料金はプラットフォーム規模や構成によって変わるため、事前に公式サイトや営業窓口で確認しましょう。
よくある疑問
Q. 個人でもConnectを使えますか?
→ はい、個人事業でもマーケットプレイス型を構築可能です。ただし、販売者に対して本人確認や銀行口座の登録などが必要です。
Q. 会員登録〜決済〜出金まで自動化できますか?
→ 可能です。アカウント作成、決済、分配、出金まで、すべてのフローをシステム化できます。
Q. ノーコードで導入できますか?
→ Expressアカウントを使えば、ある程度ノーコードで導入も可能。ただし完全な自由度を求める場合はエンジニアによる開発が必要です。
まとめ
Stripe Connectは、プラットフォーム運営者にとって強力な武器です。複数のユーザーが関与する取引を安全かつ効率的に管理し、煩雑な資金の流れを自動化してくれます。
nogmineでは商品の決済システムにStripe Connectを使っています。